鎌倉市内古民家再生改修工事~母屋編~
ここは山と海に囲まれた鎌倉市内の閑静な住宅街にあるA様邸。築60年を超える古民家の古材の良さを活かして、母屋の再生と離れの増築を計画。
既存の建具や古材を活かし古民家の風情を壊さずに現代のライフスタイルに合わせ設備や素材選び、デザインなど細部までこだわった新旧が融合したお住まいとして生まれ変わりました。
古民家の母屋の外観。当時の面影を残しつつ新旧調和のとれた古民家が再生されました。この地から感じる静けさや落ち着きが雰囲気にマッチしています。
駐車場の土間コンクリートのスッキリとした印象の中に、玄関まわりに植栽が加わり景観とも調和され、洗練された印象です。
外壁は劣化していた塗装を剥がし再塗装しています。深みのあるブラウンの柱や窓枠と真っ白な壁のコントラストが母屋の印象を際立たせています。
玄関は造り付けの下駄箱と当時のままのレンガタイルがどこか懐かしい空間をつくりあげています。味わいのある壁掛け照明は優しくやわらかな灯りで家族や来客を迎え入れます。
外からも中からも目をひく外観上の大きな特徴となっている掃き出し窓の雨戸・戸袋はひのきの羽目板の美しい木目と艶のある素材感が素敵です。
存在感のある梁や柱などが空間にメリハリを与え、内装はヴィンテージな家具やインテリアなどで調和され上質で落ち着いた空間を実現。
新しい建具は空間に馴染む色調やデザインにするなど細かな部分まで住み手のこだわりが随所に感じられます。
母屋は建物の半分が吹き抜けとなっているため、室内は開放感と共に味のある木材や古材で歴史と趣を感じさせてくれます。
新旧の素材のコントラストは住むほどに愛着のわく心地いい空間となっています。
風情のある空間。
自然光あふれるダイニングキッチン側から見えるの外の緑葉は生活に癒しを与えます。
無垢材は経年するほど自然の艶が生まれ味わいが増していきます。LDKの掃き出し窓を開け放つと、自然光と風がたっぷり取り込まれフラットに続くウッドデッキには古木の丸太柱がアクセントとなり、室内、外の自然との一体感が気持ち良い暮らしが実現できます。
キッチンはダイニング側に造作カウンター、存在感のあるステンレスフレームキッチンを採用。ステンレスのクールな印象と床の木質感と組み合わさればワンランク上のお洒落なキッチン空間に。
背面のカウンター収納を設けず、上部に吊戸棚を設けたことで広々とした調理スペースを確保しました。吊戸棚の間接照明がつくりだす光の演出によって上質な空間に仕上げています。
直接外へ出入りできる勝手口は買い物したものをキッチンにさっと運べ、そのままキッチンへと入ることができます。買い物やもちろんゴミ出しも楽になる便利動線です。
鮮やかなブルーが印象的な洗面脱衣室はステンレス製の造作化粧台とモザイクタイルと組み合わせ自分好みの洗面化粧台に。家全体のイメージをここで引締めることでワンランク上のおしゃれで上品なに空間を演出しています。来客時には「素敵」と褒められる参考にしたい組み合わせです。
吹き抜けに面した2階のフリースペースは柱や梁など今では手に入らないような良質な木材も再利用し新たに無垢材が加わることで木のぬくもりに包まれた空間に。
外構は玄関アプローチの脇には立ち水栓を設置し、車の洗車、ウッドデッキや庭の掃除、ガーデニングの水やり、汚れたペットの足を洗うなど1つあれば使い方にも幅広く役立ちます。
【間取り図】